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原子力発電とは?女性電気工事士がやさしく解説!

原子力発電所で働く女性

原子力発電とは?女性電気工事士がやさしく解説!

こんにちは!現役の女性電気工事士として、日々現場で働いています。

電気って、身近なのに「どうやって作られているのか」意外と知られていないですよね。

今回は、「原子力発電」について初心者の方にもわかりやすく、丁寧にご説明します。

「名前は聞いたことあるけど、実際どんな仕組みなの?」
「安全性は? 放射能って怖いのでは?」
そんな疑問に、工事士の視点からお答えしていきます!


🔌 まずは発電の基本から

私たちが毎日使っている電気。その多くは発電所でタービンを回すことで作られています。

「電気を作る=タービンを回す」って、ちょっと意外ですよね。

タービンというのは、風車のような形をした羽根車。これを回して、発電機で電気を生み出すのが基本の仕組みです。

じゃあ、どうやってタービンを回すのか?
そこに、火・水・風・太陽・そして原子力など、**さまざまな「エネルギー源」**が登場するんです。


⚛️ 原子力発電の仕組みをざっくり解説!

ウランがカギを握る!

原子力発電は、「ウラン」という金属を燃料に使います。
このウランは、私たちの体では想像できないほど小さな「原子」でできています。

その原子に「中性子」という粒子をぶつけると、パカッと割れて(=核分裂)、大量の熱を発生させます。
この熱を使って水を蒸気に変え、タービンを回すのが原子力発電の流れです。

原子力発電の流れ(超ざっくり)

  1. 原子炉:ウランの核分裂で熱を発生させる

  2. 蒸気発生器:その熱で水を蒸気にする

  3. タービン:蒸気で回転する

  4. 発電機:タービンの回転で電気を生み出す

  5. 復水器:使った蒸気を冷やして再び水に戻す

火を使わず、ウランの反応熱で電気を作る——それが原子力発電なんです。

原子力発電所で働く女性


🌱 原子力発電のメリット

では、なぜこんなにも手間のかかる「原子力発電」が使われているのでしょうか?
そこには、大きく3つのメリットがあります。

✅ 1. 二酸化炭素をほぼ出さない

地球温暖化の原因とされるCO₂(温室効果ガス)を、ほとんど出しません
火力発電のように石炭やガスを燃やさないからです。

地球にやさしいエネルギー源として、世界でも注目されています。

✅ 2. 少量で超・高効率!

ウランはとってもパワフル。
1グラムのウランで、およそ1トンの石炭に匹敵するエネルギーを生み出せます。

日本のように資源が乏しい国では、とても効率のいいエネルギー源になります。

✅ 3. 安定した電力供給ができる

風力や太陽光は、天気に左右されるのが欠点です。
でも、原子力は天候に関係なく、24時間稼働が可能
「安定して電気を届ける」という意味で、非常に頼れる存在なんです。


⚠️ 原子力発電のデメリットと課題

いいことばかりに見える原子力発電。でももちろん、問題も抱えています。

❌ 1. 放射性廃棄物の処理が大変

ウランを使い終わった後には、「高レベル放射性廃棄物」という非常に危険なごみが出ます。
これは、数万年も有害な放射線を出し続けるため、長期的な管理が必要。

現在、日本では「地層処分」という方法で、地下深くに埋める案が進められていますが、実現には地域の理解と時間が必要です。

❌ 2. 万が一の事故が大きすぎる

2011年の東日本大震災での福島第一原発事故は、多くの方の記憶に残っていると思います。

津波で冷却システムが故障し、放射性物質が外に漏れ出す大事故となりました。

その影響で、今もなお帰れない地域が存在し、「原子力=危険」という印象が根強く残っています。

❌ 3. 建設・廃炉にお金と時間がかかる

原発を建てるには、莫大なコスト10年以上の準備期間が必要。
さらに、使わなくなった原発を安全に解体(=廃炉)するにも、数十年単位の作業が必要です。


🗾 日本と原子力の現在地

日本には2025年現在、60基以上の原子炉がありますが、事故以降は多くが停止中。
再稼働には、国の厳しい審査と地元の理解が必要で、なかなか進んでいません。

一方で、電力の安定供給や脱炭素社会の実現のため、原子力の再活用を訴える声も出ています。

つまり、今の日本は「原子力をどう扱うべきか」を社会全体で真剣に考える時期に来ているのです。


👷‍♀️ 電気工事士として思うこと

現場でコンセントの増設や分電盤の工事をしていると、
「この電気はどこから来ているんだろう?」と考えることがあります。

意識しないとわからないけど、電気の背景には原発や火力、水力といった巨大なエネルギーシステムがあるんです。

だからこそ、電気を「当たり前」に使うのではなく、
少しでもその裏側を知ることが、未来への一歩だと私は思っています。

私たち工事士は「使う側」に近い存在だからこそ、安全・安心・省エネに強くこだわりたい。

そして、いつか子どもたちに「この電気は安心して使えるよ」と言える未来を作れたら、嬉しいなと思います。


📌 まとめ

原子力発電は、私たちの生活を支える大きな柱の一つです。

項目内容
燃料ウラン(核分裂で熱を発生)
特徴CO₂を出さず、大量かつ安定した発電が可能
メリット脱炭素に貢献、エネルギー効率が高い
デメリット放射性廃棄物、事故リスク、コストの高さ
日本の現状再稼働をめぐり議論中。安全対策と地元の理解が鍵

原子力に「賛成・反対」という立場の前に、
まずは仕組みや現実を知ることが大切。

身近な電気の裏側に目を向けて、一緒に「これからの電力」について考えていきましょう!


💡 最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

今後も、電気のことや現場のリアルを、工事士の視点からお届けしていきます。
気になるトピックがあれば、ぜひコメントやメッセージで教えてくださいね😊

ではでは、今日も安全第一で!