電気工事士

屋側・屋内高圧電線路の施工

高圧電線路

屋側・屋内高圧電線路の施工

屋側・屋内高圧電線路の施工

屋側・屋内高圧電線路の施工には、専門的な知識と技術が必要です。この記事では、屋側・屋内高圧電線路の施工について、基本的なことから注意点まで詳しく解説していきます。

まず、屋側・屋内高圧電線路とは、建物内や建物外の配電盤から各部屋や設備へと送電する電線のことを指します。屋外であれば、建物と電柱の間に設置された高圧電線を見かけることがありますが、建物内での高圧電線の配線は一般に目にすることができません。

屋内高圧電線路の施工

屋内高圧電線路の施工にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  1. 計画と設計 まずは、建物内にどのような高圧電線を設置するかを計画し、設計図を作成する必要があります。建物の構造や用途、電力需要などを考慮して、安全で信頼性の高い設計を行うことが大切です。
  2. 材料の選定 電線や配線管などの材料は、安全性や信頼性を確保するために適切に選定する必要があります。また、建物内での使用に適した材料であることも重要です。
  3. 作業員の技術と知識 高圧電線の施工には、高度な技術と知識が必要です。作業員は、電気工事士の資格を持っていることが望ましいです。作業員の安全意識も高く持続的な教育を受けていることが必要です。
  4. 安全対策 高圧電線の施工中は、感電や火災などの事故が起こり得ます。安全対策を徹底し、事故を防止することが重要です。必要に応じて、作業員には適切な保護具の着用や安全確保のための手順書を提供し、事故を防止する対策を実施してください。
  5. 検査と保守 施工後には、電線の検査や定期的な保守が必要です。

高圧屋側および屋上電線路の施工法(ケーブル工事)

高圧電線を構造物の屋側や屋上に施設する場合は、ケーブルを使用し、展開した場所に施設し、人が触れる恐れがあるときは堅ろうな管もしくはトラフに収めて施設しなければなりません。施工ポイントは次のとおりです。

①展開場所で人が触れる恐れがあるときは、堅ろうな管あるいはトラフに収納する。

②金属部分にはA種接地工事(接触防護措置があればD種接地)

③展開場所で造営材との離隔1.2m以上

④堅ろうな管またはトラフに収める

⑤取扱者以外が開けられないフタをする

屋側電線路の施工

高圧屋外配線工事(ケーブル工事、がいし引き工事)

高圧屋内配線は、ケーブル工事が原則ですが、乾燥した展開場所で接触防護措置を施す場合に限りががいし引き工事が認められます。がいし引き工事には、直径2.6mm以上の高圧絶縁電線を用い、受電設備の高圧母線には、裸導体が使用できます。

高圧屋内配線と他の屋内配線(高圧屋内配線、低圧屋内配線、弱電流電線または水管、ガス管)などとの離隔距離については試験でもよく出るので覚えましょう。

・他の屋内配線および水管・ガス管との離隔距離

①15cm以上

・離隔距離がとれない場合の施工法

①他の屋内配線との間に耐火性のある堅ろう隔壁を設ける

②高圧ケーブルを耐火性のある堅ろうな管に収める

③他の配線が高圧ケーブルであれば離隔の必要なし

・屋内がいし引き工事の施工

①がいし引き工事は乾燥した展開場所に限る

②高圧絶縁電線は2.6mm以上の軟銅線

③造営材との離隔5cm以上

④電線相互の離隔8cm以上

⑤接触防護措置を施す

まとめ

①ケーブル支持点間距離は2m以下(接触防護措置有りで垂直支持6m以下)

②人が触れる恐れがある屋側では管あるいはトラフに収容

③他の工作物との距離は15cm以上(耐火性管や隔壁あれば規定なし)

④屋上電路は厚さ1.2mm以上の金属製管またはトラフに収容

 

今回は屋側・屋内高圧電線路の施工方法について学習しました。高圧は第1種電気工事士の試験に必須の項目になりますのでよく理解しましょう!

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