電気工事士

高圧用の絶縁電線とケーブル

高圧ケーブル

高圧用の絶縁電線とケーブル

今回は高圧用の絶縁電線とケーブルについて学習していきます。

高圧用の絶縁電線とケーブル

高圧絶縁電線

高圧用絶縁電線やケーブルには以下のような種類があります。

OC・・屋外用高圧架橋ポリエチレン絶縁電線

OE・・屋外用高圧ポリエチレン絶縁電線

PDC・・高圧引下架橋ポリエチレン絶縁電線

PDP・・高圧引下用EPゴム絶縁電線

高圧CV・・高圧架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

高圧CVT・・トリプレックス形CVケーブル

KIP・・高圧機器内配線用EPゴム絶縁電線

KIC・・高圧機器内配線用架橋ポリエチレン絶縁電線

高圧引込用ケーブル(高圧CVケーブル、高圧CVTケーブル)

絶縁電線をビニルなどの外装で覆って保護し、物理的強度、化学耐性を高めたものがケーブルです。高圧引込み電路には、高圧架橋ポリエチレン絶縁電線をビニル外装で覆った高圧CVケーブルが一般的に用いられ、ビニル外装内に収容された電線数の違いによって、CV-1C,CV-2C,CV-3Cと表記します。

CVケーブル

なお、高圧CVケーブルでは絶縁層の内外を半導電層で覆い、さらにその周囲を遮蔽銅テープで覆って高圧によって起こる障害の軽減が図られています。

また、CV-1Cを3本撚り合わせたケーブルが高圧CVTケーブルです。同じ電線太さのCVー3Cに比べて熱放射がよいので、許容電流値が大きくなるほか、介在物がないぶん軽量で施工しやすいメリットがあります。

CVTケーブル

試験では、ケーブルの断面積構造を示して名称を問う問題や、半導電層の役割を問う問題がよく出題されます。

高圧の機械機器の施設

高圧の機械器具の施設

高圧の機械器具と、これに付属する高圧電線を、発電所または変電所、開閉所以外の場所に施設するときは、下のいずれかによって施設するよう定められています。

①屋内では取扱者以外が出入りできないよう措置

②周囲にさく・塀などを設けさく・塀の高さを含む充電部までの距離を5メートル以上とり危険である旨を表示

③地表上4.5メートル以上

④コンクリート製の箱またはD種接地工事を施した金属製の箱に充電部が露出しないように収める

⑤充電部が露出しない機械器具は簡易接触防護措置を施す

アークを生じる高圧用開閉器の施設

動作時にアーク(火花放電)を生じる高圧用の開閉器などは次のいずれかによって施設するよう定められています。

①耐火性のもので囲む

②可燃性のものとの離隔距離1メートル以上

まとめ

今回は高圧用の絶縁電線とケーブルについて学習しました。第1種電気工事士の試験には高圧機器は必須の項目となりますのでよく理解しときましょう!

 

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