【初心者向け】変電所の調相設備ってなに?電気工事士がやさしく解説します!
こんにちは、電気工事士のたかひろです🔧
今回は、「変電所の調相(ちょうそう)設備」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます!
「電気の流れは何となくわかるけど、“調相”って聞いたことない…」という方にも、画像つきで丁寧にお伝えします♪
🔌 そもそも変電所ってなに?
変電所とは、発電所で作られた電気を、私たちが使えるように変換・分配してくれる場所です。
図1:変電所の基本構成(出典: Wikimedia Commons)
変電所には以下のような役割があります:
電圧を変える(例:送電用66kV→家庭用6.6kVや200V)
電力を地域ごとに分ける
電気の“品質”を調整(←ここに調相設備が関係!)
⚡ 電気の“品質”とは?
電気には「量」だけでなく、「質」もあるんです。
特に大事なのが「力率(りきりつ)」
力率とは:送られた電力のうち、実際に使われた割合のこと。
たとえば、送られた電力が100に対して、実際に使われたのが90なら…
力率=90100=0.9(90力率 = \frac{90}{100} = 0.9(90%)
力率が低いと、それだけ「ムダな電気」が送られているということ。
このムダを減らすのが調相設備の役割です!
⚙️ 調相設備とは?
調相設備とは、力率を改善して、効率よく電気を送るための設備です。
無効電力ってなに?
電力には、実際に使われる「有効電力」と、使われないけど流れてしまう「無効電力」があります。
有効電力:モーターや照明を動かす力
無効電力:電圧維持などに使われるが、エネルギーとして消費されない
この無効電力を調整してくれるのが調相設備なんです!
🧭 調相設備の種類と図解
調相設備にはいくつか種類があります。
代表的な3つを図付きで紹介します!
① コンデンサ設備(Shunt Capacitor)
図2:コンデンサ設備の例(出典: Wikimedia Commons)
電力系統に**容量(キャパシティ)**を追加
無効電力を供給して力率を改善
比較的安価で設置が簡単

② 同期調相機(Synchronous Condenser)
図3:同期調相機のしくみ(出典: Wikimedia Commons)
発電機と似た構造で、回転機械
回転子の励磁を調整して、無効電力を供給/吸収
安定性が高く、大規模な調相が可能
メンテナンスがやや大変
③ 静止型無効電力補償装置(SVC)
こちらはもう少し専門的ですが…
図4:SVC(静止型無効電力補償装置)の概念図(出典: Wikimedia Commons)
電子機器(サイリスタなど)で制御
需要に応じてリアルタイムで調整可能
高速応答性に優れ、電圧の安定に効果大
🧩 どうして力率を改善する必要があるの?
調相設備が力率を改善してくれることで、たくさんのメリットがあります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| ⚡ 発電効率UP | 無駄な電気を送らなくて済む |
| ⚖ 電圧の安定 | 家庭や工場の設備を守る |
| 📉 設備負荷の低減 | 送電線や変圧器の寿命も長くなる |
| 🛡 停電リスクの減少 | 系統全体が安定する |
👷♀️ 現場で感じる「調相設備」のありがたさ
私が現場で配線や電圧チェックをしているとき、
「最近この設備、電圧が不安定だな…」と感じることがあります。
そのとき、裏で調相設備が働いてくれているかどうかが、大きな違いを生みます。
電気って、“量”よりも“質”がとっても大切なんだなぁと、日々感じています。
📚 まとめ
最後にもう一度、ポイントを整理しましょう!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調相設備とは? | 力率を整えるための設備。無効電力を制御する |
| 主な種類 | コンデンサ、同期調相機、SVCなど |
| 目的 | 力率の改善、電圧の安定、送電効率アップ |
| 現場での効果 | 設備保護、トラブル低減、電気の質向上 |
✨ おわりに
普段あまり意識されない調相設備ですが、
それがあるからこそ、私たちは安心して家電を使い、工場も安定稼働できるんです。
次回は「コンデンサバンクの構成や選定方法」について、もう少し専門的な視点でお届けしようと思います!お楽しみに♪























