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照度の求め方

照度

照度の求め方

今回は、「照度の求め方」というトピックについて初心者の方にも分かりやすく解説していきたいと思います。

照度とは?

照度とは、ある場所に光が当たっている強さのことを指します。照度は、単位面積あたりに当たる光の量で表され、単位はルクス(lx)となります。一般的には、照明設計照明器具の点検などに使用されます。

照度を求めるには、以下の要素が必要となります。

  1. 照明器具の光束
  2. 照明器具からの距離
  3. 測定点の面積

各要素の説明

照明器具の光束

照明器具の光束は、照明器具が放射する光の全ての量を表し、単位はルーメン(lm)となります。一般的に、照明器具の仕様書に記載されています。

照明器具からの距離

照明器具からの距離は、測定する場所照明器具との距離を表します。単位はメートル(m)となります。

測定点の面積

測定点の面積は、照度を測定する場所の面積を表します。照度計を使用する場合は、測定面積が計器本体に記載されています。測定点の面積を知らない場合は、一般的には1平方メートルあたりの照度を求めます。

照度の求め方

照度を求める式は以下の通りです。

照度(lx) = 照明器具の光束(lm) ÷ (照明器具からの距離(m))^2 × 測定点の面積(m^2)

以上のように、照度を求めるためには、照明器具の光束、照明器具からの距離、測定点の面積が必要となります。照明設計や照明器具の点検など、照明に関する作業で照度を求める際は、必ず照度計を使用することをおすすめします。

照度計算

点光源真下の照度

点光源の真下の照度は、光源からの光度に比例し、光源からの距離の2乗に反比例します(光源の色には無関係)。試験では、光源の真下の照度についての問題がよく出題されています。なお。蛍光灯などの線光源や面光源では別の計算式が必要になります。

点光源の照度

点光源真下から離れた点の水平面照度

光源がすべての方向の光度が等しい均等点光源の場合、点光源の真下からずれた場所の照度は、水平面で表し、光が斜めから当たるので、照度はcosθをかけた分だけ小さくなります。一般に照度といえば、水平面照度のことをさします。水平面照度も光度に比例し、距離の2乗に反比例します。

平均照度

その場所の照明の明るさを表すのが平均照度です。施設されている全光源の光束と、壁や天井からの反射も加味した明るさになります。施設の用途に見合う平均照度が得られるように、部屋や施設の大きさや形状によって光源の数や明るさを決定します。

 

照度計の使い方

照度計は、照度を測定するための器具です。照度計を使用する際は、以下の手順を守って正確な測定を行ってください。

  1. 測定場所を選び、測定面積を確認する。
  2. 照度計の測定面積を測定場所の面積に合わせる。
  3. 照明器具からの距離を測定する。
  4. 照明器具の光束を確認し、計算式に代入する。
  5. 計算式に代入した値を計算し、照度を求める。

以上の手順で照度を正確に求めることができます。

まとめ

照度は、ある場所に光が当たっている強さを表す指標であり、単位はルクス(lx)です。照度を求めるには、照明器具の光束照明器具からの距離測定点の面積が必要となります。照度計を使用する場合は、正確な測定を行うために、測定面積や照明器具の光束、距離をしっかり確認することが大切です。

また、照度のレベルによっては、作業効率や快適性に影響を与えることがあります。たとえば、事務所や学習スペースでは、1000lx前後の照度が望ましいとされています。一方、工場などの作業場所では、作業内容によって異なりますが、500lxから2000lx程度が求められる場合があります。

照度を測定することで、照明環境がどのようなレベルであるかを把握することができ、必要に応じて照明器具の配置や取り替えなどの対策を行うことができます。

以上が、照度の求め方についての説明となります。照度は電気工事士や照明設計士などが重要視する指標ですが、一般の方でも簡単に測定することができます。ぜひ、照度計を使って自分の身の回りの照度を測定してみてください。

最後に、照度に関する注意点をいくつか紹介します。

まず、照度計を使用する場合は、計測面に影響を与えるもの(たとえば手や影など)がないように注意してください。また、計測面が汚れていると正確な値が出ないことがありますので、計測前には計測面をきれいにしておくことが大切です。

また、照度計によっては、ある特定の波長の光に対して感度が高くなっているものがあります。そのため、照度を測定する際には、測定する光の波長に応じた照度計を選ぶ必要があることにも注意してください。

さらに、照度は光源から測定点までの距離によっても変化します。測定点が遠ければ照度は低くなり、近ければ高くなるため、計測時には照明器具からの距離を正確に測定することが大切です。

以上が、照度に関する注意点です。正確な測定を行うためには、これらの点にも十分注意するようにしてください。

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