消防設備士

炎感知器

炎感知器

今回は炎感知器について学習していきます。

炎感知器

この感知器は、火災によって生じた炎を感知して火災信号を発報するものです。もう少し具体的にいうと、炎のゆらめきによって生じる明暗を赤外線、または紫外線の変化として感知し、火災信号を発報するものです。

<規格>

・構造、機能について

  1. 受光素子は感度の劣化や疲労が少なく、かつ、長時間の使用に十分耐えること。
  2. 検知部の清掃を容易に行うことができること。
  3. 原則として作動表示装置を設けること。
  4. 汚れ監視型のものにあっては、検知部の機能を損なうおそれがある汚れが生じたとき、これを受信機に自動的に送信することができること。

・公称監視距離、視野角について

  1. 炎感知器の公称監視距離は、視野角5度ごとに定めるものとし、20m未満の場合は1mきざみ、20m以上の場合にあっては5m刻みとする。
  2. 道路型の炎感知器は、最大視野角が180度以上でなければならない。
炎感知器の種類

紫外線式

紫外線式スポット型感知器

定義は、「炎から放射される紫外線の変化が一定の量以上になった時に火災信号を発信するもので、一局所の紫外線による受光素子の受光量の変化により作動するもの」

となっています。

赤外線式

赤外線式スポット型感知器

定義は、紫外線式の定義の下線部を赤外線に変えただけです。

「炎から放射される赤外線の変化が一定の量以上になった時に火災信号を発信するもので、一局所の赤外線による受光素子の受光量の変化により作動するもの」

紫外線赤外線併用方式

紫外線赤外線併用式スポット型感知器

定義は、紫外線式の定義の紫外線を紫外線および赤外線に変えただけです。

「炎から放射される紫外線および赤外線の変化が一定の量以上になった時に火災信号を発信するもので、一局所の紫外線および赤外線による受光素子の受光量の変化により作動するもの」

炎複合式

炎複合式スポット型感知器

紫外線式と赤外線式の機能を併せ持つものをいいます。

まとめ

・炎感知器は火災によって生じた炎を感知して火災信号を発報するものです。もう少し具体的にいうと、炎のゆらめきによって生じる明暗を赤外線、または紫外線の変化として感知し、火災信号を発報するもの

・炎感知器の公称監視距離は、視野角5度ごとに定めるものとし、20m未満の場合は1mきざみ、20m以上の場合にあっては5m刻みとする。

今回は炎感知器について学習しました。消防設備士甲4類の試験には必須の項目となりますのでよく覚えておきましょう!

 

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