今回はR型受信機について学習していきます。
R型受信機
R型の定義
<規格>
「火災信号、火災表示信号もしくは火災情報信号を固有の信号として、または設備作動信号を共通、もしくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」となっています。
このうち、火災信号を中継機を介して受信する場合について説明すると、感知器からの火災信号は、まず中継機に入ります。そこで固有の信号(デジタル信号)に変換され受信機に発信されるのですが、この場合、中継機と受信機間は固有の信号なので信号線は共通にしても差し支えなく、したがって配線数を減らすことができる、というわけです。
R型受信機の機能
P型1級受信機の機能とほとんど同じです。
ただし、次の機能が必要になってきます。
<規格>
「①受信機から終端器に至る外部配線の断線、および②受信機から中継機(感知器からの火災信号を直接受信するものにあっては、感知器)に至る外部配線の短絡を検出することができる装置による試験機能を有し、かつ、これらの装置の操作中にほかの警戒区域からの火災信号を受信したとき、火災表示をすることができるものでなければならない」
つまり、P型1級受信機の機能のほか、次の機能が必要になる、ということです。
①断線を検出できる機能
「受信機から終端器に至る外部配線」
②短絡を検出できる試験機能
「受信機から中継機に至る外部配線」
または、感知器から火災信号を直接受信する場合は、「受信機から感知器に至る外部配線」
なお、これらの試験中にほかの回線から火災信号を受信したときに、その火災表示をすることができる機能も必要です。
アナログ式受信機
アナログ式の機能はR型とほぼ同様ですが、従来のR型が温度や煙濃度が一定の幅になったときに火災表示のみをするものであったのに対して、アナログ式は、火災表示のみならず注意表示までも行えるようにしたもので、広い範囲内で火災表示、および注意表示を行う温度や煙濃度の値を個々に設定できる機能を有しています。
主な機能
①注意表示試験装置
R型には火災表示試験装置が必要ですが、アナログ式にはさらにこの注意表示試験装置(注意表示の作動を容易に確認できる装置)が必要になります。
まとめ
・R型受信機→「火災信号、火災表示信号もしくは火災情報信号を固有の信号として、または設備作動信号を共通、もしくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」
今回はR型受信機について学習してきました。消防設備士甲4類にの試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!