消防設備士

受信機

受信機

今回は受信機について学習していきます。

受信機

受信機について

受信機の分類

 

定義は、「①火災信号、②火災表示信号、③火災情報信号、④ガス漏れ信号、または⑤設備作動信号を直接または中継機を介して受信し、火災もしくはガス漏れの発生、または消火設備灯の作動を防火対象物の関係者(または消防機関)に報知するもの」となっていて、火災報知のみのタイプとガス漏れ警報のみのタイプとか火災報知・ガス漏れ警報の併用タイプがあります。

GP型というのはG型とP型、GR型というのはG型とR型の両機能を併せ持つ受信機のことです。

なお、それぞれの受信機には「非蓄積式」「蓄積式」「二信号式」の3タイプがあります。

非蓄積式

火災(表示)信号を受信した場合、5秒以内に火災表示(地区音響装置の鳴動を除く)が行われるタイプの受信機です。

蓄積式

煙感知器と同様、非火災報(誤報)を防ぐために蓄積機能を持たせたもので、感知器などからの火災(表示)信号を受信しても一定時間(5秒を超え60秒以内)接続しないと火災表示を行わないタイプの受信機です。

なお、蓄積式では、発信機からの火災信号を受信した場合には、人による確実な信号として、受信機の蓄積機能は自動的に解除されるようになっています。

二信号式

これも非火災報の確立をできるだけ少なくするために開発されたもので、文字どおり二つの火災信号が入ったときに初めて確定的な火災表示を行うタイプの受信機です。

その二つの信号ですが、次の2パターンがあります。

①多信号感知器からの二信号(つまり、二信号とも一つの感知器から発するもの)

②二つの感知器からの二信号

②の場合、同じ警戒区域内の別々の感知器からの火災信号が第一、第二信号となります。

なお、、発信機からの信号を受信した場合は、蓄積式同様、人による確実な信号としてすぐに確実的な火災表示を行います。つまり、受信とともに主音響、地区音響が鳴動し、火災灯、地区音響灯の点灯が行われるものです。

警戒区域

定義は、「火災の発生した区域をほかの地域と区別することができる最小単位の区域」とされているもので、要するに火災発生場所を特定するために防火対象物を一定規模ごとに区分けした単位のことです。

回線数=警戒区域数

回線について

受信機のことを説明するにあたり、まずは回線のことについて説明する必要があります。

例えば、受信機に接続されているのは1つの感知器回路しかありません。したがってこの場合、「受信機には1回線が接続されている」ということになります。建物が小規模な場合にはこの1回線だけで用が足りる場合があります。

しかし、建物が大きくなってくると、発報している感知器が建物のどの部分にある感知器かをある程度特定できなければなりません。そうでないと、10階で発報しているのに1階から順に確認するという、非常に非効率なことになりかねないのです。

よって、1階だけで1回線、2階だけで1回線、というような具合に、場所を限定して一つ一つの回線を設定していく必要があるのです。

P型とR型の違い

P型の定義→「火災信号(もしくは火災表示信号)を共通の信号として受信するもの」

R型の定義→「火災信号(火災表示信号もしくは火災情報信号)を固有の信号として受信するもの」

回線が異なっても用いる信号は同じ→P型

回線ごとに固有の信号がある→R型

まとめ

受信機「①火災信号、②火災表示信号、③火災情報信号、④ガス漏れ信号、または⑤設備作動信号を直接または中継機を介して受信し、火災もしくはガス漏れの発生、または消火設備灯の作動を防火対象物の関係者(または消防機関)に報知するもの」

回線数=警戒区域数

・回線が異なっても用いる信号は同じ→P型

・回線ごとに固有の信号がある→R型

今回は受信機について学習しました。消防設備士甲4類の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!

 

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