今回は受信機の主音響装置について学習していきます。
主音響装置
音響装置
主音響や地区音響はP型受信機の説明でもできますが、ここでそれらの機能についてまとめておきます。
音について
- 定格電圧の90%(予備電源がある場合その85%)で音を発すること。
- 地区音響装置 1m離れた位置で90dB(=公称音圧)以上必要(音声により警報を発するものにあっては92dB以上必要)
- 主音響装置 1m離れた位置で85dB以上必要(ただしP型3級、GP型3級、ガス漏れ警報は70dB以上でよいことになっています。)
地区音響→90dB以上(音声は92dB以上)
主音響→85dB以上(P型、GP型の3級は70dB以上)
☆なお、ガス漏れ警報装置の音圧も70dB以上必要です。
- 定格電圧で連続8時間鳴動した場合、構造または機能に異常を生じないこと。
表示灯
- 電球(白熱電球、ハロゲン電球など)を2個以上並列に接続すること→直列は不可です。
- 300ルクスの明るさにおいて、3m離れた地点で点灯しているかがわかること。
規格では、次のように定義されています。
<規格>
表示灯に用いる電球
→2個以上並列に接続すること。
ただし、放電灯、発光ダイオードを用いるにあたっては、この限りではない。
予備電源装置
- 密閉型蓄電池であること。
- 停電時には自動的に予備電源に切り替わり、停電復旧時には自動的に常用電源に切り替わること。
- 口出線は色分けするとともに、誤接続防止のための措置を講ずること。
- 容量について
・P型とR型
監視状態を60分間継続したあと、2回線の火災表示と接続されているすべての地区音響装置を同時に鳴動させることのできる消費電流を10分間流せること。
・G型
G型には予備電源の設置義務はありませんが、設置する場合は「2回線を1分間作動させ、同時にその他の回線を1分間監視状態にすることができること」となっています。
まとめ
・音響装置
地区音響→90dB以上(音声は92dB以上)
主音響→85dB以上(P型、GP型の3級は70dB以上)
☆なお、ガス漏れ警報装置の音圧も70dB以上必要です。
・表示灯
- 電球(白熱電球、ハロゲン電球など)を2個以上並列に接続すること→直列は不可
- 300ルクスの明るさにおいて、3m離れた地点で点灯しているかがわかること。
・予備電源装置
- 密閉型蓄電池であること。
- 停電時には自動的に予備電源に切り替わり、停電復旧時には自動的に常用電源に切り替わること。
今回は受信機の音響装置について学習しました。消防設備士甲4類の試験には必須の項目となりますのでよく学習しましょう!
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