消防設備士

P型受信機

P型1級受信機1

今回はP型受信機について学習していきます。

P型受信機

P型受信機の定義は、「火災信号もしくは火災表示信号を共通の信号として、または設備作動信号を共通、もしくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」となっています。

P型受信機の種類

P型受信機は接続できる回線の数(=警戒区域数)によって、1級から3級までに分かれています。

また1級と2級には1回線用と多回線用があり、1回線用は多回線用に比べていくつかの機能が免除されています。

つまり、機能で分けるとP型受信機は、

  • P型1級(多回線)
  • P型1級(1回線)
  • P型2級(多回線)
  • P型2級(1回線)
  • P型3級(1回線)

の5つに分かれることになります。

これらをすべて覚えるというは大変なので、とりあえずP型1級(多回線)をすべての機能を備えた標準型のようにしてとらえておき、そのほかの受信機については、それぞれどういう機能が免除されているかを覚えておけば整理しやすいと思います。

P型1級受信機(多回線)

P型1級受信機

回線数(警戒区域数)

制限はありません。したがって、多くの回線が必要なビルなどで用いられています。

受信機が有する主な機能

  1. 火災表示試験装置 火災表示の作動を試験する機能です。
  2. 火災表示の保持機能 火災表示された場合、手動で復旧しない限りその表示を保持する装置です。
  3. 予備電源装置 停電時には自動的に予備電源に切り替わり、停電復旧時には自動的に常用電源に切り替わる装置
  4. 地区表示灯 発報した警戒区域を表示するもの
  5. 火災灯 受信機が火災信号を受信したときに点灯する赤色灯
  6. 電話連絡装置(確認応答装置を含む) <P型1級受信機からの火災信号を受信した場合>○受信した旨の信号をその発信機に送ることができること。○発信機との間で電話連絡ができること。
  7. 導通試験装置 受信機と終端機との間の信号回路の導通を試験する装置。
  8. 地区音響装置 地区表示灯と連動して発報した地区で鳴動するもので、1m離れた地点で90dB以上必要です。
  9. 主音響装置 受信機本体の音響装置で、管理担当者に火災を放置するもので、1m離れた地点で85dB以上必要です。
  10. 消火栓連動スイッチ 発信機の作動試験の場合に、発信機のボタンを押しても消火栓ポンプが起動しないようにするためのスイッチです。
  11. 受信開始からか火災表示までの時間 5秒以内
  12. その他 2回線から火災信号を同時に受信したとき、火災表示することができること。

まとめ

・P型受信機→「火災信号もしくは火災表示信号を共通の信号として、または設備作動信号を共通、もしくは固有の信号として受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知するもの」

今回はP型受信機について学習していきました。P型受信機は消防設備士甲4類の試験には必須の項目となりますので、よく理解しておきましょう!

 

主装置
主音響装置・音響装置 地区音響→90dB以上(音声は92dB以上) 主音響→85dB以上(P型、GP型の3級は70dB以上) ☆なお、ガス漏れ警報装置の音圧も70dB以上必要です。 ・表示灯 電球(白熱電球、ハロゲン電球など)を2個以上並列に接続すること→直列は不可 300ルクスの明るさにおいて、3m離れた地点で点灯しているかがわかること。 ・予備電源装置 密閉型蓄電池であること。 停電時には自動的に予備電源に切り替わり、停電復旧時には自動的に常用電源に切り替わること。...

 

受信機
受信機定義は、「①火災信号、②火災表示信号、③火災情報信号、④ガス漏れ信号、または⑤設備作動信号を直接または中継機を介して受信し、火災もしくはガス漏れの発生、または消火設備灯の作動を防火対象物の関係者(または消防機関)に報知するもの」となっていて、火災報知のみのタイプとガス漏れ警報のみのタイプとか火災報知・ガス漏れ警報の併用タイプがあります。...

 

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