電気工事士

高圧電気を測定する機器

VCT

高圧受電設備には、電路に流れる電気の状態を計器で監視するための設備が施設されています。

今回は高圧電気を計測する機器について説明します。

高圧電路の電気を計測する機器システム

計器類を高圧電路に直接繋ぐわけにはいかない。

変圧器

 

電圧は変圧器(計器用トランス)で降圧して測る。

変圧器とはその名の通り電圧を変換する機器で、電圧を上げることを昇圧、電圧を下げることを降圧と呼びます。

計器用変圧器(VT)

定格一次電圧6600Vを定格二次電圧110Vに降圧して、電圧計や電流計、保護継電器類に供給する機器。内部で短絡が起こった時に主回路に影響を及ばさないように限流ヒューズが付いている。二次側が短絡すると大電流が発生して機器を壊すので、二次側を短絡させてはいけない

計器用変圧器

変成器

電流は変成器で誘導二次電流を取り出して測る。

変成器とは、電圧と電流の両方を変換して取り出す機器のことです。

電力需給用計器用変成器(VCT)

需要家施設全体の使用電力量を計測するために、高圧電路から電力量計で測定できる低電圧と小電流に変成する機器。計器用変圧器と変流器が内蔵されている。

電力需給用計器用変成器

変流器(CT)

高圧電路の電流を小電流(定格二次電流は5A)に変成する機器。

過電流や短絡電流が発生した時は、偏流器の出力電流が変化するので、それを保護継電器が検知して遮断器を動作させる。また、変流器の出力電流を電流計や電力計で読み取り、高圧電路の計測を行う。

なお、変流器の二次側を開放すると出力に高圧が発生して機器を破損するので、二次側は開放してはいけない。

まとめ

今回は高圧電気を計測する機器について説明しました。第1種電気工事士合格には高圧の理解が必須になってきますので、繰り返し勉強することで合格を目指していきましょう。

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