今回は、高圧工事の器具と材料について学習します。
高圧工事の器具と材料
高圧工事の器具
高圧工事とは、高電圧の電力を扱う作業のことです。このような作業を行う際には、高圧工事の器具が必要になります。高圧工事の器具には、次のようなものがあります。
1. インシュレーター
高圧線を支えるために使用されるのがインシュレーターです。インシュレーターは、高圧線を支えるために必要な強度や耐久性があります。また、高圧線によって発生する電気的なノイズを減少させる役割もあります。
2. スパーキンググッズ
高圧線に接触することで発生する放電現象を抑制するために使用されるのがスパーキンググッズです。スパーキンググッズには、放電現象を抑制するために使用されるスパーキングリングや、高圧線に接続するために使用されるホルダーなどがあります。
3. アースクランプ
高圧線に接続されたアースを確実に接地するために使用されるのがアースクランプです。アースクランプは、高圧線に対する耐久性や接地性が求められます。
4. ラバーグローブ
高圧工事を行う際には、電気ショックを防ぐために絶縁性の高いラバーグローブが必要になります。ラバーグローブには、高圧に耐えるための厚さや強度があります。
以上が、高圧工事の器具の代表的なものです。高圧工事には、多くの危険が伴いますので、専門的な知識や経験を持つ技術者が作業を行うことが求められます。
高圧工事の材料
1. 高圧ケーブル
高圧線を通すために必要なのが高圧ケーブルです。高圧ケーブルは、高圧に耐えるための厚い絶縁被覆を持ちます。また、耐久性や信頼性が求められるため、素材や製法にもこだわられています。
配線用材料
高圧受電設備の工事に使う材料を覚えましょう。
- OC電線
架橋ポリエチレン被覆の屋外高圧架空絶縁電線。硬銅線を使用している。

- KIP電線
キュービクル内の機器配線用の高圧絶縁電線。絶縁被覆はエチレンプロピレンゴム。Kは機器用であることを表す。

- CVケーブル
高圧引込み用のケーブルで、軟銅線を架橋ポリエチレンの絶縁被覆で覆い、さらに塩化ビニルで覆ったもの。半導電層と遮へい銅テープで電界分布を均一にしている。

- CVTケーブル
1心CVケーブルを3本撚り合わせたもの。 CV ケーブルより許容電流が大きく、地絡事故が起きても線間事故になりにくい。

- 可とう導体
変圧器の低圧二次側端子と低圧幹線(バスダクトや導体母線などを)接続するための可とう性のある導体。地震などの揺れで変圧器端子のブッシングを傷めるのを防ぐ。
- 銅帯クランプ
高圧受電設備の低圧母線用導体相互を接続する材料。銅帯をクランプするため、渦電流対策として、片側には非磁性体を使用する。
- 分岐スリーブ
太い電線を接続するための材料。接続点に張力がかからない箇所で用いる。分岐スリーブは屋内用。
- ストレスコーン
高圧ケーブル末端の銅遮へいテープを円錐形にして、電位斜度を緩やかにする。電気力線の集中を緩和して長期使用するケーブル破壊を防ぐ。

2. ジョイント
高圧ケーブルを接続するために使用されるのがジョイントです。ジョイントには、高圧に耐えるための絶縁被覆や、接続部の強度を高めるための支持材が使われます。
- 高圧耐張がいし
高圧架空絶縁電線を電柱や造営材に引き止める工事材料。赤い帯は高圧用の目印。
- 引留めクランプ
耐張がいしに取り付けて使うもので、高圧架空絶縁電線をくわえ込んで引き止める。
- 絶縁カバー
引留めクランプを覆う絶縁カバー
- 玉がいし
電柱の支線の途中に取り付けて、断線した架空電線が支線に触れても感電を防ぐ。
- 支線用打ち込みアンカー
地中に埋め込んで電柱の支線を引き止める。
- 巻き付けグリップ
電柱の支線を玉がいしや支線棒に固定するためのバインド線。
- 高圧引き込みがい管
高圧絶縁電線を壁に貫通させるときに用いるがいし。
- 高圧屋内支持がいし
開放型高圧受電設備のパイプフレームに取り付けて、高圧絶縁電線または銅棒を支持するがいし。
3. 分岐箱
高圧線を分岐させるために使用されるのが分岐箱です。分岐箱には、高圧に耐えるための厚い絶縁被覆や、信頼性を高めるためのセンサーやコントロール装置が備わっています。
4. 保護用具
高圧工事を行う際には、安全性を高めるための保護用具が必要になります。代表的なものには、ヘルメット、保護めがね、防護服、絶縁手袋などがあります。
以上が、高圧工事に使用される代表的な材料です。高圧工事には、多くの危険が伴いますので、専門的な知識や経験を持つ技術者が作業を行うことが求められます。また、高圧工事に使用される材料には、安全性や信頼性が求められるため、適切に選定することが重要です。
まとめ
①Kがつくのは機器配線用電線
②変圧器の低圧側端子と母船との接続には可とう導体を使用
③高圧ケーブルの末端には、ストレスコーンで電位斜度を緩和する。
④低圧母線用銅帯相互は銅帯クランプで接続する。
今回は高圧工事の器具・材料について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますので、よく覚えておくようにしましょう。
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